今から約60年も前にサボテンの栽培は始められていました。昭和35年頃(西暦 1960年代)ということになります。ここからは、自分が聞いた話しと推測によって説明していきます。この頃に甚大な被害をもたらした伊勢湾台風が、その当時の春日井市で栽培されていた桃に多大な被害が発生し、それに代わって収益を上げるものとしてサボテンの栽培に取り組み始めたと聞いています。
自分がサボテンを栽培している点から考えてもかなり無謀という感じがします。
多分にボテンは、世界大戦以前には何かしら国内にあったものと思います。それを本格的に営利目的で可能にしようとしたことには驚きを感じます。
それを可能に出来得たのは何か?私見の推測になりますが、昭和の対戦が終了して国内も落ち着きを戻し徐々に安定した生活、暮らしが可能になり得た時、多くの人が趣向に目を向けたことでしょう。
その当時には、現在のようテレビも普及などしていません。
ましてや現在のようにインターネットで情報を得ることなど全くなかった時代です。
日常の食が安定し始めた後に求めたものは、人が興じれる趣味ではないでしょうか?一生懸命に働く糧ともなり、何かしらに没頭できる趣向が起こった時代かも知れません。それがサボテンであったり、盆栽、国内の野生蘭、万年青(オモト)等々と植物に求めたと考えられます。
決してサボテンだけが特別だったとは思いません。ただ、サボテンは現在に至るまでの時代を経ても存続し得たこと、これはある意味に於いて凄いことだと思っています。
その過程には一喜一憂する時代の変化、流れがありました。
サボテンの栽培、今で60年の歴史があります。おそらくは、この先の未来に於いても形態を変えながらも続くと思います。
というよりも残していくべきだと考えています。それは、先人の方々が努力を膨大に重ねて存続させてきたことが脳裏に浮かぶからです。
自分が持っている知識は、かなり専門的でありますが、その知識の全ては教えて頂いたおかげです。
自分の役割として誰かに栽培の仕方を伝えて残しておく必要があると考えています。現在はインターネットを通して発信することが容易になっています。
それに伴う写真、動画も記録として残せます。これを活用してどのようにサボテン全体を載せて伝えることが可能か?に取り組んでいきます。